椿的、鬼魅鬼のお話【莉月まゆ】

牡丹はこっちのお花に似てる!


えっなんでおこってるの…

かわいくない…?ごめんなさい…



第14回本公演「鬼魅鬼」無事終演いたしました。
たくさんのご来場ありがとうございました!
椿役、劇団員の莉月まゆです!

今後答え合せは作演出の小野寺からあると思うので、ぜひお楽しみに!
わたしからまずは二つ。

今回の見所。

終わってから改めて思い返してみると、

「鬼」


だったなと思います。
人間の心の中に潜む様々な鬼を見ていただけましたでしょうか?
そしてその先に潜む本当の気持ちに少しでも触れていただけていたなら幸いです。



そして「あなたの中に潜む鬼魅は?」
ですが、ずばり


「わたあめ工場」


だなと思いました。
普段からわたあめ工場を応援してくださってる皆様はご存知の方も多いとは思いますが、
わたしは役者として以外に舞台監督、運営、イベント企画、物販、映像、画像編集、撮影などなど多数わたあめ工場で担当しています。

そのため公演前になるともうそれは鬼のような形相でわたあめ工場のために作業の日々🏭
時には皆に厳しく指示を出すこともしばしば( ˘ω˘ )

でもわたあめ工場が大好きだからできるのだなあ〜〜と今回特に実感しました。


さてここからは、椿ちゃんのお話を少しだけ。

幼少期に幽閉され約10年間、ほぼ人と話すこともなく毎日の「にぎりめし」だけでボタンとして生き続けていた椿という役を演じるにあたって、
実は役作りはさほどしませんでした。

5歳の時に幽閉された椿は、5歳の純粋な思考のまま。
なので演じる時もとにかくストレートに何かを受け止め成長することを心がけたくらい。


そんな椿が最期、
牡丹と丹波により声を失ってしまい、
それでも伝えたかったことは


『これで みんなが しあわせになる』


です。
口パクで隠していたセリフはこれでした。

本番中、様々な予想をありがとうございました!笑

雛菊に双子が入れ替わったことを知られてしまったことを知らない椿は、
これが最善とまだ成長しきらない思考で結論を出しました。

バッドエンドだ!
椿かわいそうだ!

そう見える方もいらっしゃると思います。
ですが、ここで一つ思い出して欲しい写真があります。


鬼魅鬼スタート当初に公開していたキービジュアルたち。

本編を見てからこの写真を見ると違和感が一つ生まれます。

椿は一度も本編で風車を受け取っていない(牡丹がなり変わった椿は受け取っている)のに風車を楽しそうに持ち遊んでいるのはなぜか?


それは、この写真が

「死後の椿」だから。


真実に気付いた柳生家は風車をきっとプレゼントしたかったでしょう。
苦しく重い贖罪の気持ちもきっとあったでしょう。


椿は、

その風車を手に、


天国ではやっと「とと様」と「かか様」と一緒にいて、楽しそうに遊んでいる。


そう解釈すると「椿は幸せ」になったんだなと思うのです。


鬼のツノをつけたまま死を選んだ椿と
「本当の鬼」になってしまった牡丹。

対象的な人生を辿る2人の結末の先をぜひ想像してみてくださいね。


ちなみにこの物語はわたあめ史上初のハッピーエンドだとわたしは思っています。
台本を読んだ時も一番に脚本の小野寺に「え、ハッピーエンドじゃん!」と話したくらい。笑

わたあめ脳に侵食されてるかな🤔🤔

そんな純粋無垢なお話の主人公を演じられたこと、本当に楽しかったです。



応援してくださった全ての方に、感謝を込めて。
本当にありがとうございました!!





とと様、かか様


今度こそ、一緒にいてもいい…?



0コメント

  • 1000 / 1000